この記事は、
の続きです。
今回、案件には終電縛りがあるので1軒目で 仕上げ たかった。そうなると、 ギラ つくことができる”個室”が望ましい。
しかし、出会っていきなりの個室打診は グダ やすい。なので、しれっと入ることにしたのだw
ビルのエレベーターのドアが開くと、ちょうど呼び込みの男が1人駆け込んできた。彼はそのままドア脇のボタン前に立ち、「何階ですか?」と訊ねてきた。
「飛び込みで居酒屋探しているんですけど、4階から上に順番にあたっていくつもりですw」
と返すと、男は言った。
「オレ4階と5階担当してんスけど、今日はずっと満席で・・・(>_<)」
・・・ちーん(´-ω-`)。
仕方ない。個室以外で手を打つしかない。6階ボタンを押してもらい、5階で彼を見送る。
そして、6階到着。
満席。
7階へ移動。
到着。
満席。
(´;ω;`)ウッ。
失意の中、他の居酒屋を探すためエレベーターの1階ボタンを押すと、5階でまた呼び込みの彼が乗ってきた。そして私を見るなり、「あっ。」と声を漏らす。
そして、神の一言。
呼込「ちょうど今5階で1部屋空きそうなんスけど、どうっスか?」
もちろん私は「お願いします!」と即答。案件はすでにこの階が個室なことに気づいていたが、満席続きの状況を察してか特に何も言わなかった。
てなわけで、
―――個室確定! (∩´∀`)∩ ッシャーッ!!
時刻は21時半。 ゲット まで一刻の猶予もない。しかし、出会って30分で個室居酒屋に連れ出せたと考えると恵まれているとも言える。
攻略本がないこのゲーム。無事クリアできますようにと、私はナンパの神様に小さく祈りを捧げた。
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私はお店の前で靴を脱ぎながら、ゲットまでの流れをイメージしていた。
(↑天神3日目ともなると、マップをイメージできるようになっていました♪)
案件と一緒に過ごせるのは終電までのおよそ2時間。その中で仕上げ、 LH で過ごし、解散しなければならない。
その中で、昨日(リンク:旅ナンパ九州編8日目<熊本県2>)の ウッディ さんの助言である
を加味すると、早めにLHインしたい。むしろ、先にLHにインしてから仕上げにかかったほうがいいのかもしれない。
頭の中でシミュレーションが交錯する。しかし、何が最良なのかはわからない。流れの中で臨機応変に対応していくしかない。
脱いだ靴を下駄箱の最上段に入れると、案件は自分の靴を持ってうろうろしていた。他に入れる場所がないようだ。私は案件のスニーカーを受け取ると、自分の靴の隣に並べた。
その時チラッと靴底が見えた。かかとだけが妙にすり減っている。路面が濡れていたら染みてきそうだ。全体的にこざっぱりとした印象だったので、意外だった。
「こちらへどうぞ。」
と店員に促され、個室の前へ。先に案件に入ってもらうと、案件は部屋の奥の壁側で荷物を置き、腰を下ろした。
明るい室内で改めて案件の手さげバッグを見ると、こちらも使い込んでいるように思えた。
そういえば並行トーク中に、案件がダブルワーカーであることや、今日買った服がファストファッションのセール品だということを聞いていた。
きっとお金と時間に余裕のない生活を送っていて、その鬱憤はどこかに溜まっているはずだ。それが靴やかばんのといった目の届きにくい部分に「心の隙」となって現れている。(そしてこれは 即系 であることの示唆だ。)
しかし、「心の隙」は態度にまでは表れていなかった。ただ、これは保育士という仕事柄、常に他者(子供から親にまで)に気を配るうちに、自身の鬱憤に顧みないようになったか、無自覚なだけの状態に陥ってしまったのかもしれない。
それとも、同棲中の彼氏との生活が満たされていて、鬱憤など溜まってはいないのか?
・
・・
・・・では、なぜ私についてきているのだ?
わからない。ただ、この矛盾にも似た行動の中に真意が潜んでいるのに変わりはない。ここにどう触れるかが攻略のカギとなるはずだ。
普段の私なら核心に迫る話は自然な会話の流れで触れるのだが、今日はその時間がない。
ならばもう、最初からこの話題でいこう。今日はとことん正面突破だ。
ここで早速 ルーティーン を使う。
私「対面座席は面接みたいでイヤなんだよね。」
そう言うと私は、やや申し訳なさそうな表情を浮かべながらも、勢いよく案件の隣に腰を下ろし、壁にもたれかかった。
案件は目を丸くしていた。
だが、拒否はなかった。
・・・やはり、即の目は、ある。
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すかさずドリンクのメニューを開き、2人の間に置く。物理的にも精神的にも距離も詰められるよう、私は楽しげに振る舞った。そして、隣同士の雰囲気が馴染んできたところでお互いドリンクを注文する。
ドリンクと突き出し(お通し)が来て、乾杯。私はジョッキをあおり、ドンとテーブルに置く。勝負開始だ。
(ちなみに「対面座席は面接みたいでイヤなんだよね。」ルーティーンはまだ断られたことがありません(*´▽`*))
ジョッキに映る自分の顔。その目を見つめて1つ大きく息を吐き、自問する。
さあ。錬よ、わかっているな?
目的はあくまで即だ。案件が「私についてきた理由」を究明することではない。
確かに、「私についてきた理由」の中に攻略のカギはあるはずだ。だが、それを直接訊いてはいけない。
直接訊いたところで、案件は決して本音を口に出さず、曖昧な言葉やニュアンスの中に本音を含ませて逆に私を試してくるだけだ。相手の語り口から IOI を判別するのは至難の業だ。せいぜい言葉尻に惑わされて疲弊するのが関の山だろう。
そして、IOIを逃せば即は彼方へと遠ざかっていく。
だから、「私についてきた理由」を、私がうまくリードしながら掘り下げていかなければならない。
「私についてきた理由」=「今日、私とHしてもいい理由」となるように。
常に少し先の未来から、即という目的地までの世界線を構築しろ。
そして、案件の到着を迎えてやるのだ。
さあ。錬よ、
今まで味わった数多の辛酸と、僅かな秘密を舐めた経験をひっさげて、
ただ、この夜を征け。
2人の生き様が交わる未来を、描き切れ―――。
↑に続く。
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