この記事は、
の続きです。
そのフカフカな雲の真ん中に1つの丘がそびえている。
丘の主の声が聴こえる。
私はそれを眺めながら、「昨日の引き締まった体も、今日の崩れかけた体も良いな。」と連日 即 の余韻に浸っていた。
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数時間前―――。
12月11日(日)の15時。私は岡山駅の東口付近で 声かけ をしていた。
ここは4日前にも スト った場所だ(リンク:旅ナンパ中国四国編1~3日目<鳥取県~岡山県~愛媛県>)。
その時と同じように岡山市は晴れていた。そして、ほどほどにソロ 案件 がいて反応も悪くない。
連れ出し 打診 は断られ続けていたが、色んな 案件 と 和む うちに軽妙なトークができるようになっていた。
フロー状態 は近い―――。そう感じていると、12声かけ目となる案件が東口の長い階段を下ってきた。
身長160cm位のミディアムショートヘアで、程よいスタイル。20代後半位か。ただ、茶色のスカート以外、髪、タイツ、パンプスに至るまで黒一色なのがやや気になった。
案件が階段を下りきり日光にさらされた瞬間、彼女用の オープナー を閃いた。
斜め前方より、声かけ。
「こんにちはー!今日も!晴れの国、岡山!って感じですよね!」
「え?はぁ、そうですね・・・?」
「いや〜その頭の天使の輪に見とれて思わず声をかけちゃいました!」
「えっ!」
案件はそう叫ぶと急に立ち止まった。そして表情を緩めてこう続けた。
「そうなんですよ!さっき美容室でトリートメント奮発してきたところなんです!明日会社で気付かれるのかなって思ってたら、こんなに早く・・・。」
「まさかの他人にw」
「フフ・・・ですねw」
と、思いがけずオープナーが刺さったことに内心喜んだ。
だが、それよりも案件が自ら立ち止まったことに驚いていた。
なぜなら、これは”即の前兆演出“だからだ。
「キャッチですか?」
「いやw」
「じゃあセールスですか?骨董品なら要りませんからね?」
「いや、仕事中じゃないからw 1人旅中だからw」
私はその証拠にと、今朝愛媛県を出て香川県のうどん屋で開店前から並び、
(↑丸亀市の「なかむらうどん」さん。毎日食べたい味でした☆)
食後に瀬戸中央自動車道(瀬戸大橋)を通ってここまで来た、
とスマホ内の画像を交えて伝えた。
「へえ、そうなんですね。それで岡山へは何しに来たんですか?」
「実はもう帰り道で。ちょうど3時だったし、3時のおやつに吉備団子を食べようと思って来たんだ。」
「吉備団子ですか?」
「どこか良い店知らない?カフェとか。」
「私もあまり岡山駅に詳しくないのですが、確かこっちに行けば・・・。」
と、来た道を戻り始めた。
ここで私はすかさず 並行トーク に移り、会話をつないで案内を促す。
「今日はどんな用事で来たの?」
「美容室と買い物です。服を新調したいなと思って。」
「なるほど。」
「確かにその方がいい。」・・・とまでは口に出さなかったが、そのくらい案件は地味に見えた。
では、一体どんな服を新調するのかが気になるところだが、案件はまだ買い物袋を携えていなかった。
「ありがとね、買い物途中なのに付き合ってくれて。」
「いえ、もう終わりました。めぼしい物がなかったんです。」
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駅構内の商業施設「サンフェスタ岡山」に入ると、すぐにそのお店は見つかった。入口に「イチゴと吉備団子のパフェ」と書いた立て看板があったのだ。
「お洒落なカフェだね。心当たりあったの?」
「はい、一応。気になっていたので。」
「じゃあさ、一緒に中に入ろうよ。」
「え?」
「ここは奢るから。岡山での私の思い出の人になってよ。」
「え?良いんですか?それじゃあ。」
で、無事カフェ 連れ出し 。2人はカウンター席の隅に座り、上着を脱ぐ。
案件は黒のコートの下に黒のハイネックを着ており、地味な印象は覆らなかった。目鼻立ちは悪くないだけに勿体ない気がした。
2人は「イチゴと吉備団子のパフェ」を注文すると届くまでの間、岡山の観光地や名産品の話をした。
パフェが届いてからは、
お互いの身の上話に。
案件は静岡県出身の26歳。印刷会社勤めのOLで2年前に転勤でこっちに来たらしい。毎日仕事で忙しく、これから卒業アルバム制作でさらに忙しくなるのだそうだ。
それからずっと仕事に関する当り障りのない話が続いた。
1時間が経ち、頃合い的には恋愛トークをしているはずなのだが、恋愛遍歴を訊いても言い淀まれ自然に元の会話に戻ってしまう。
「もう充分和めているはずなのに」と違和感を覚えるも、案件はこの話題を避けている様子でもない。端的に言うと「雑談に夢中」なのだ。
しかし、このままでは何も進展せず「 連れ出し負け 」してしまう。
「忙しい時に限って新しい仕事が入ってきません?それも定時間際とか。」
「オフィスの温度ってだいたい熱いか寒いかのどちらかですよねぇ。直風の人なんて・・・」
「引き出しの中のお菓子が段々増えていくんですよねー。」
「そういうのはもういいから。」
「え?」
遂に私は案件の話を遮った。
「教えてよ。もっと君のことを。」
「え、あっ、はい?」
「2人は今日だけの出会いじゃん。知らない者同士だからこそ、ぶっちゃけた話をしたいんだ。例えば、今日美容室行った後に服を買おうとしてた理由とかさ。」
「あ、いや、ほら、そういう気分になる時ってあるじゃないですか。」
「だからさ。」
「あ、いや・・・。」
「新しい恋がしたいんじゃないの?」
「あ・・・。」
「教えてよ。“一期一会“なんだし。」
そう言って私はスプーンに乗せたイチゴを見せた。
少しの沈黙の後、
「はい・・・実は最近社内で気になる人ができたんです。でも、気づけば私はもう4年も恋愛経験がなくて。」
なんか2日前にもそんな話聞いたな、と思いつつ耳を傾ける。
「だからこのお誘いに乗ったのも、プライベートで男性と話す練習になるのかなって。・・・ごめんなさい。」
「なるほど。ありがとう打ち明けてくれて。」
どうやら案件は仕事偏重の日々で出会いがなく、初対面の男性とは当り障りのない会話が精一杯だったのだ。
これで案件が地味な理由もわかる気がした。
彼女には色事が足りないのだ。
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「普段同性の友達とはどんな会話をしているの?」
「いつも4人で話しているんですけど、最近誰も異性の話題に触れなくなって。」
「禁忌化するパターンねw 」
「それはちょっとあんまりなので、そろそろ“出会いの場“に繰り出そうかなと・・・。」
「恋人を見つけるために?」
「はい。」
「でも、今の君を見てると当分先に話になりそう。」
「はは。。ですよね。。」
「昨今の出会いの場は男の遊び場でもあるからね。手練れもウヨウヨいて、恋人募集中を掲げた初心者なんて 色 仕掛けで簡単にカモられるよ。」
「そうなる前に見極められませんかね?」
「男の本心を知るには下心を知らなければ。逆説的な話になるけど、
- 色んな男性を経験して
- H前後の態度の違いを学んで
- Hする前に本心を見極められるようになる
しかないね。」
「敢えて遊ばれるしかないんですか?」
「その覚悟は要るだろうね。」
「どこかで傷ついて立ち直れなさそうです。」
「“若気の至り“でも済まされないしね。本当はもう少し若いうちに女4人で男性経験を積んで“男の本心“をシェアできていれば良かったんだけど。」
「タブー化しちゃったしなぁw」
「だったら、小さな傷で済むように敢えて女性側も遊べばいい。」
「うーん、なるほど。」
そして私はスプーンを置き、座り直してこう言った。
「でさ、その手始めに私はどうだい?」
「へ?」
「事情を知っている私なら君が傷つくこともない。それに、男の匂いがする女も色気があって魅力的だよ。今日のことがきっかけで、気になっている人からアプローチされるかも。」
「へ???」
私の突然のH 打診 に、案件は吉備団子をスプーンに乗せたまま固まっている。
無理もない。今はまだ16:30だし、明るい店内には軽快なBGM、ママ友たちの笑い声、カトラリーが食器に触れる音で溢れている。
唖然とした表情で私の目を見る案件に、「私は本気だ」と目で訴える。
さあ、頷け。頷いて私に”連日即”をプレゼントしてくれ。
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