2016年10月。「ザ・リッツ・カールトン東京」での宿泊が決まり、私とパトロンは当日を楽しむためのタイムスケジュールを練っていた。 すると、当日の夜に3時間ほどフリーになることがわかり、その時間帯にパトロンには秘密で アポ を入れていた。
しかし、宿泊日直前でパトロンと疎遠になり「リッツ」は延期。アポだけが残る形となった。 (その記事→リンク:パトロン誕生<前編>) アポの相手は東京港区に住む20代後半のOLで、以前金沢の 昼スト でナンパした1人旅 案件 (旅行者)だ。 (金沢で ストナン する方法→リンク:金沢ストリートナンパ。~片町と金沢駅の昼スト夜スト~)
声かけ した時案件はちょうど和食店を探している最中で、希望通りのお店に 連れ出し したところ、喜ばれ、別れ際に 番ゲ していた。
その後、LINEで「リッツを奢るから一緒に過ごそう。」と誘いOKされたものの、支払い役のパトロンがいなくなったためにキャンセルを余儀なくされていた。 ナンパという後腐れのない出会いだ。ドタキャンなどよくあること―――。そう思いながらもキャンセルできなかったのは、案件がどれだけ多忙でもこの日だけは空けてくれていたからだった。
確かに「リッツをタダで過ごせる」のであれば、そこまでしてくれる人もいるだろう。だが、案件は私に 食いつき があった。 その理由は「私の第一印象」にあった。 案件は最初”塩対応”だったのだが、私の身なりを見てから反応が好転した。パトロン支給の”お抱え運転手の服装“が刺さったのだ。
↑(社会人であれば、これらの装着品が放つ輝きに自然と目を向けるだろう。)
洒落た身なりの男に声をかけられ、希望通りのお店に連れられ、後日高級ホテルを奢られるとあれば、 準即 の期待度は高い。 それに、私自身このアポに興味があった。案件が過去最高の スペ高 だったからだ。 今後、最良のパートナーを見つけるためにはこういったスペ高や スト高 を ゲット していかねばならない。 高い出費だがこの経験は 凄腕 になるための糧となるはずだ。なので私は臨むことにした。
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アポ当日。18:50に六本木駅で待ち合わせ。案件は終業後だったのでスーツ姿で現れた。
19時。予約してあった居酒屋に入店。
「急いで仕事を終わらせてきた」という案件は、乾杯のビールの半分を一気に飲み干した。
現在、大企業でリーダーシップを発揮する彼女。学生時代から文武両道で、難関大学出身であり柔道有段者でもあった。プライベートも充実しており、最近の休日は専ら友人とハロウィンパーティの衣装を作っているのだそうだ。 案件はどんな話をしても呑み込み早く、要点を掴むのも早かった。私の身の上話ですら私よりも理解が深く、返される言葉に私の理解が追いつかないこともあった。 大凡の会話に於いて案件の方が抽象度が高く、会話を重ねるほど私の蒙昧さが浮き彫りとなった。 ただ、それでも食いつきを感じるのは、初対面時の ハロー効果 が残っているからだろう。 私はあまり余計なことは話さず、案件の好きなお酒を勧めながらなるべく聞き役に徹した。 20時半。いよいよリッツへ。
案件を部屋までエスコートし、お揃いのドレスコードに着替えて「ザ・バー」へ移動。
窓際の席に座り、優雅な雰囲気に包まれながらしっとりとカクテルを味わう。
外は雨雲がかかっており残念ながら夜景は望めなかったが、バー内を見ているだけでも充分に楽しめた。
(↑45階ともなると雨雲の中。リッツで景色を眺めるなら晴天時がオススメです・・・。) 1時間後。「せっかくだからお部屋でも呑もう。」と個室 打診 すると、通る。 部屋に着いた2人はベッド脇のデスクを挟んで座り、 棚の引き出しから赤ワインとおつまみを取り出し、3度目の乾杯。 (↑オーナーバーというらしい。※有料です。)
「なぜ私に声をかけようと思ったんですか?」
「歩く姿勢が良くて、それで気になって。」
「それが理由で声をかけるなんて勇気ありますよね。」
「だって、その機を逃したら他に出会う接点がない訳だし。」
「確かに。あの時話しかけてくれたからこそ、こうして一緒に過ごせているんですもん。」
「あと、自分で好みの女性を見つけたいなと思ってて。それが勇気の原動力になっているのかも。」
「そうなんですね。」
「てか逆に聞きたいんだけど、なぜ私に付いて来ようと思った?」
「第一印象が良かったのと、社外での出会いに興味があって。」
「私、会社では高い役職に就いていて“バリキャリの仕切り屋キャラ“で定着しているんですよね。」
「うん。」
「それで、プライベートもよく会社のメンバーと過ごすんですけど、男性陣が上司かライバルとして見てくるし、私もキャラを崩せないんです。」
「なるほど。」
リア充で隙のなさそうな彼女がナンパに付いてきた理由がわかった気がした。
「だから今日は懐かしくも新鮮な気分です。」
良いムードだ。もう隣に行って肩を引き寄せるだけで落ちそうだ。向かい合って座っているのがもどかしい。
「どうすれば自然に隣に回れるだろうか」と酔った頭で考えていると、同じく酔っていたはずの彼女が急に目を光らせ、はっきりとした口調で私に訊いた。
「こうやっていつも女性を口説いているんですか?」
鋭い言葉に私は一瞬ひるんだ。 この出会いが遊びか本気か。そう問うているのだ。 彼女の私に対する恋愛感情は推し量れない。
だが、私の欲求はすでに決まっている。単に「スペ高との享楽に耽りたい」。それだけだ。
では、それを叶えるためにはどう伝えれば良い? 私が逡巡していると、「早く答えてよ。」と言わんばかりに案件はデスクに身を乗り出して頬杖をついた。
その時だった。 ピシィッ!! このムードに亀裂を入れる予想外の出来事が起こった。
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それは、何かにヒビが入る音だった。 2人は同時に「え?」と顔を見合わせる。 そして案件はその”何か”に気付いたのか、デスクに置いた肘をゆっくりと持ち上げた。 すると―――。
↑(画像は翌朝撮ったもの。)
天板のガラスが割れている・・・。
「うそ・・・。」
みるみる青ざめる2人。
しかし、次第に私は、 「は?マジかよ?このタイミングで?しかも、よりによってリッツの物を壊すとは。」と憤りで顔が赤くなった。
そして、 「おまっ!何しとれんわいや!どうしてくれるん!?こちとら無職やぞ!?(石川弁)」 と弁償を求めて叫びそうになった。
しかし、そうすると折角のムードが台無しになってしまう。 かといって、これ以上の出費も御免だ。 葛藤し、俯いて口を噤む私。 だが、このまま黙っていても場は白けてしまう。
決断せねば―――。
「・・・る。」
「・・・?」
「・・・せる。」
「・・・え?」
「・・・るせる。」
「・・・あの、さっきから何て言ってr・・・」
「許せる!!」
「!!」
「・・・怪我はない?」
「う、うん。大丈夫。」
「そっちは危ないから。こっち座ろうか。」
そう言って私は近くのキングベッドに腰掛け、隣に座らせた。 一種の吊り橋効果なのだろうか、案件の息はすでに乱れていた。
「緊張してる?」
「うん。」
「大丈夫。寝技の練習だと思えば。」
「・・・そだねw」
グダ る素振りがないので、横からハグしゆっくり後ろに倒す。
完全に覆い被さり耳元で「でも肘打ちは反則だよ?」と囁くと、案件は「ごめんなさいw」と謝った。
そして、キス。唇を重ねながら手で衣服ををはだけさせ、唇を首筋へと滑らせる。
すると。 ガシッ!ガッ!ザザッ!!
「おわっ!?」
一瞬で上下の体位が入れ替わり、相手の唇が私の首筋を這っていた。
「え?あれ?」
「返し技なんだけど、驚いた?w」
「さすが黒帯w」
「えへへw」
髪を耳にかけて照れ笑いする彼女。それを見て私は、「叫ばなくて良かった」と思った。 2人の寝技の応酬は明け方まで続いた。
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朝9時。ベッドの上で目を覚ますと隣に穏やかな寝顔があった。 案件は今日休みを取ってくれていた。 その後2人は部屋でまったりと過ごし、
そして迎えた運命のチェックアウト。 私は案件をロビーに待たせ、1人でフロントに向かった。
破損の件は予め客室電話で伝えてあったが、その時は私達の安否の確認に留まっていた。
そして、いざフロントに到着するとコンシェルジュは私を確認するなり、「今回の破損の件なのですが、その請求は御座いません。」と微笑みながら伝えてくれた。
ありがとうリッツ。ありがとうホスピタリティ。
安堵した私は財布から颯爽とクレジットカードを取り出し、トレーに置いた。そして、得意満面に「一括払いで。」と伝えた。 トレーに置かれたカードは、ここに来る大半の客が所持しているであろう「黒色」や「金色」のカードではない。 「銀色」の楽天カードだ。
120089円w (1200楽天ポイントゲットだぜwww) 良い経験になりましたw
エピローグ
リッツを出た後は案件と銀座までデート。 案件は、「私の会社大所帯だから誰かに見られたりするんだろうなあ。」と言いつつ夕方まで色々と案内してくれた。そして、この日のデート代を全て支払ってくれた。 別れ際、また金沢で遊ぶ約束をし、無事 キープ となりました(´▽`)ノ。
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