旅ナンパ九州編9日目<福岡県3(2/8)>天神

※この記事は、

旅ナンパ九州編9日目天神

の続きです。

前記事のハイライト
5日前に天神(福岡市)で 番ゲ していた スト高 JDとの アポ が決まり、錬は熊本市から3時間かけて引き返す。

しかしその甲斐むなしく、 案件 はアポに友達を連れてきてしまう。結局 逆3 経験不足の錬はアポを仕切ることができず、ただの雑談会で終了。

解散後、天神の街に空虚にたたずむ錬の背中を、 マジックアワー がゆっくりと染めていく。

色付く人々。その光景はまるで年度末最後の土曜日を歓迎しているかのようで、次第に熱気を帯び、やがて祭りの様相を呈した。

その喧騒が、錬の心に再び情熱を注いでいく。

そして自ずと歩きだす。

一期一会の魔法を信じて。

20時。案件から教えてもらった水炊きのお店でボッチ飯(2880円)。
天神華味鳥の夜

割とガッツリ食べて21時に再 出撃 。この時間からのターゲットは「2軒目に向かう」案件。

街の賑わいはピークで、車道にまで歩行者が溢れている。その中にチラホラとソロ案件が見えるが、歩道の人口密度が高すぎてかえって 声かけ しずらいw

人波を縫うように サージング していると、こちらに向かって歩く案件を発見。緩いパーマのショートヘアが小気味よく揺れるさまに惹かれ、声かけを決意。

すれ違ってしまうと見失う可能性があるので、すかさず フロントアプローチ 。呼び止めるように話しかける。

「こんばんは。」

しかし、案件は私を認識しつつもスルっと躱そうとした。その肩にもう1声かける。

「こんばんは。ちょっと気になって。」

すると、案件はすれ違う横顔で私に小さな微笑をくれた。

その瞬間が写真のように鮮明に目に焼き付けられ、反射的に体が動く。とっさに案件の後ろを追い、タイミングを見計らって横に並ぶ。

案件の全身を一瞥すると、右手の手さげバッグに衣服が詰め込まれているのがわかった。入りきらずに上から少しハミ出ている。

早速それを オープナー に使ってみる。

「荷物がギュウギュウ過ぎて持ち手のところまで来てるじゃんかw もしかして中途半端な家出?」

「いえ。笑」

「パッと見、全部服みたいやけど。」

「・・・あっはい笑。仕事着と今買った服です笑。」

 オープン 。そのまま小刻みに人の波をかわしつつ、 並行トーク

「そっか。お疲れさま。週末の労働って大変だよな?」

「ですよねー。」

「んで、今からこの辺で私とディナーする、と。」

「いえいえ、もう帰ります。」

「駅に向かってる途中?」

「はい。」

「明日は朝から仕事?」

「はい。」

「なるほどね。折角だからさ、私たちもこの週末の熱気を少しもらって帰らない?知らない者同士のディナーもぶっちゃけた話ができて楽しいよ。」

食べたばかりで 打診 中にゲップが出そうだったが、なんとかこらえる。

案件は私を上目遣いでジッと見つめた。怪訝な表情の中にもどこか好奇心を忍ばせているように見える。

そう感じた私は、

「私は君を見つけた瞬間、”今日、この人と思い出を作りたい”って感じた。だから、思いきって話しかけた。」

と素直な感情を伝えた。

ナンパは駆け引きの応酬ラリーだ。不用意な発言は後からジワジワと効いてくる。

今は幸いにも案件に刺さったようで、今度は微笑ではなく笑顔をくれた。白い歯がこぼれ、目と頬の間に小さなえくぼができた。

ただ、明確な返答がない。カフェやカラオケ打診の方が有効なのだろうか?

すると、命運を分ける丁字路に差しかかった。ここを”左折”すれば居酒屋街だ。しかし、案件の目的地はきっと”右”だ。

人の波が真っ二つに分かれる中、私は案件のやや先を歩く形で”左”に折れた。

すると―――。

スタスタスタ・・・。

案件も後をついてくる。

――――連れ出し確定!(∩´∀`)∩ ッシャーッ!!

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案件の心の内が読めなかった分、自分が受け入れられていたという喜びが一気にこみ上げてくる。そしてもっと自分のことを伝えて興味を抱かせたい衝動に駆られる。

しかし、昨日(リンク:旅ナンパ九州編8日目<熊本県2>)なお吉さん のアドバイスと、つい数時間前のアポ(リンク:旅ナンパ九州編9日目序盤<福岡県3>)で得た教訓から、「自己顕示を強めるのではなく、相手に関心を抱き、その返し方で興味を抱かせる」ように努める。

そうすることで相手の情報を収集しながら、手持ち札を増やしていく。

案件を気分良くさせながら情報を引き出しているさまは、さながら数時間前のアポで私を相手取ったJD2人組のようだった。

案件データ

  1. 大分県民
  2. 26歳
  3. 保育士
  4. 同棲中の彼氏のもとへ帰る途中
  5. 明朝7時からアルバイト

数分歩くと、戦いの場となる居酒屋ビルに到着。テナント看板を見ると4F~7Fの4つが居酒屋だということがわかる。私はその看板の6~7階を指差し、「ここらでご当地のものを食べよう。」と言って中へ進む。

案件も看板を見て頷く。そしてまた私のあとをついてくる。

・・

・・・よし、気づかれずに済んだ。と思った。

私が指差した看板(6階と7階)は普通の居酒屋だった。

しかし実際に向かっていたのは、4階と5階にある“完全個室”と書いた居酒屋の方だったw

(↑この看板は”完全個室”の文字が目立たないのでラッキーw)

旅ナンパ九州編9日目天神

↑へ続く。

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2 件のコメント

  • エルヴィン ありがとう~!そう言ってもらえると書き上げた甲斐があったわ~(*´▽`*)
    体面から横隣のルーティンは席決めの瞬間が一番効果的なタイミングやと思うし、断られてもデメリットそんな無いと思うわぁ↑↑
    選択肢の一つとして是非取り入れてみてちょ!

  • めっちゃ続きが気になりますわww
    緻密な分析もめっちゃ勉強になります。
    とりあえず対面から横隣になる時のルーティンパクらせて頂きます‎٩(*´∀`*)۶