この記事は、
の続きです。
前記事のハイライト
3度目の天神の街でようやくの 即 。深夜の LH で、 案件 と布団の温もりに包まれながら達成感を味わう錬。
しかし、旅の疲労も一気に押し寄せ、念願の”方言 ピロートーク “中にもかかわらず寝落ちしてしまう。翌朝、部屋の入口で 案件 の後ろ姿を見送ると、錬は力なく布団の上に突っ伏し再び気を失った。
まさに、精も根も尽き果てた瞬間だった。
3月26日(日)13時。LHのチェックアウトを済ませメインストリートに向かうと、きらめき通りで福岡ストリートパーティなるイベントが開催されていた。
一帯は歩行者天国になっていて案件も豊富。天気も良く絶好の スト 日和。
しかし、体は全く動かなかった。歩道に備えつけられたベンチに座ったまま、ぼーっと街の賑わいを眺めるだけ。
昨日の即は確実に今日のスト意欲をかきたてた。だからLHを出た足が私をすぐこの場所に向かわせていた。しかし今こうして夢現になっているのは、まだ心のどこかで昨日の即の余韻に浸っていたいからだった。
心と体のジレンマ。そのちぐはぐさは身なりにも表れていた。髪はボサボサで顔には無精ひげ。ヨレた服からは汗と香水のラストノートが混ざった臭いがし、鼻をついた。昨日と同じ格好なのに清潔感には雲泥の差があった。傍目にはきっと世捨て人の装いに見えるだろう。
しかし、昨日より自己評価は上がっていた。成功者が変装して街に紛れている気分。
例えるなら、オフの日のキアヌ・リーヴスw
そして私は、目の前を横切る人々を無表情で見つめながら、屋台で買ったカレーライスを口にかきこみ、ドリンクで流しこむ(昼食代1100円)。
お腹が満たされてくると、余韻に浸る自分から、ナンパ師としての自分に意識が向き始めた。
2年前。ふとしたきっかけでナンパの世界を知ったアラフォーのおっさんが、見知らぬ土地で年頃の女性とねんごろな関係になっている。それも、その日のうちに。
(↑最近炎上して話題になった某CM風w)
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ナンパ師になる前の自分からはとても想像できない。片田舎で暮らす私の恋愛関係なんてせいぜい職場や知人を介して発生するもので、周囲に世話を焼かれながら数少ないご縁を大切にし成就させる・・・その程度で完結するものだと思っていた。
それが今、ナンパを通じて遅咲きの青春を謳歌している。
ストリートナンパをするのに私の素性を明かす必要はなかった(当然、相手にだってない)。世間知らずで大した経歴もなく、貧乏暇なしの私でもスタートラインに立つことができた。ナンパは、” 声かけ “さえできればいつでも遊べるゲームだった。
ナンパを始めた私は、自分の スト値 を上げ、トーク力と振る舞い方を磨き、相手の身も心も開放させていった。
不思議なことに案件の多くはナンパによる出会いであろうとも、こちらが誠意をもって接すればちゃんと向き合ってくれた。相手の誠意の中からは”女性の本音”を垣間見ることができ、それをヒントに、より相手の心を揺さぶれるようになった。経験を積むにつれ自信を持ってアプローチできるようにもなり、それがまた魅力として伝わった。
結果的に、どんな層の案件でも魅了してから即れるようになった。すると、即後にしばしば相手から キープ を望まれるようになった。
案件は、私の腕の中で「また会いてぇ」という言葉を口にした。
ナンパ師冥利に尽きる言葉だ。相手を魅了することができたという実感が湧いてくる。
この申し出は単なるセフレ関係ではなく、その先の恋愛関係まで匂わせていた。
驚きだった。ナンパという出会いで、まして即なんて割り切った関係でしかないと思っていたからだ。
だが、それは違った。「即から始まる恋」はあったのだ。恋愛感情を持たれるのにどれだけ時間を費やしたかは問題ではなかった。魅了さえできていれば即で良かったのだ。いや、むしろ、出会い~魅了~即の流れがスピーディであるほど、相手を強く惹きつけていた。
私の中で以下の式が成り立った。
“魅了+即=運命的出会い”。
“運命的出会い”は、体だけではなく心もキープした状態だ。
(※個の魅力 : ステータスを除外した魅力という意味で使用。外面、内面、雰囲気、自信、知識、知恵、ナンパの知識や経験など。)
これを毎回行えればキープの並行 メンテ が可能になり、その中から”最良のパートナー”選びだってできるだろう。
刹那的な出会いと別れの繰り返しだったはずのナンパという遊び。そのループに一筋の光明が差した。
私はこの新ステージに足を踏み入れよう。そしてこれからの旅ナンパで”運命的出会い”の精度を高め、複数のキープを作り、その中から最良のパートナー探しにチャレンジしてみよう。
ただ、残念ながら私は「社会的信用度0」だ。社会的地位も稼ぎもない(現在無職7ヶ月目)。今後就職できても大差ないだろう。なので、純粋に個の魅力だけでキープし続けなければならない。
ハードルは極めて高い。本来、ステータスを含めた魅力で以って1人の女性をキープし続けられるかどうか、という話なのだ。未来ある二十歳前後の若者ならともかく、もう2度目の二十歳の私がそれに臨もうなど、我ながら酔狂だと思う。
運命的出会いからキープし続けられる方法は1つ。それは、「この人さえいれば他に何もいらない」、「最高の相性」だと思われること。
つまり、相手の”運命の相手“になること。
不可能ではないはずだ。現に私は、どんな案件でも短時間で魅了する術をつかみかけている。その先に、最高の相性を感じさせる術だってあるはずだ。
個の魅力の限界。残りの人生を賭して、これを追ってみるのも面白いと思うのだ。
やりがいはある。この試みは異性を解き明かすこと、つまり、世界の半分を攻略することなのだ。
私は、自分が編み出したセオリーで世界の半分を オンリーワン中毒 にしよう、そう誓ったのだった。
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道路脇のベンチでひとりひっそりとキアヌっていると、屋外ステージの方から透き通った歌声が聴こえた。目を向けると、アイドルグループのライブが始まっていた。
どうやら、LINQという地元アイドルグループらしい。ステージの前には人だかりができ、最前列にはドルオタと呼ばれる人たちが野太い歓声を上げている。遠くからでもわかるキレのある動きは目を惹いたし、この構図を生で観るのが初めてで新鮮だった。
そして、ある1連の歌詞が耳に響いた。
LINQ「ハレハレ☆パレード」歌詞(サビ部分)
まさに今の私のことだった。
そう。勇壮なファンファーレと共に私のもう1つの人生は幕を開けたのだ。全国の女性とピロートークする夢をリュックに詰めて、行く先々で出会うキミと生きている実感を奏でたい。起死回生の勢いで、しかし地道にやり遂げよう。
改めてなんて素敵な曲なんだろうと思い、誰がプロデュースしたのかが気になった。電池が尽きかけたスマホで検索してみる。
ナオト・・・?あっ!この人どこかで名前聞いたことある!
でも、どんな人だっけ?
さらに検索すると―――。
・・・むぅw(´・ω・`;)(なんでこんなことになってるんだ?w)
そう思っていると、私の脳内に直接ナオトが語りかけてきた―――。
↑に続く。
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マカロフたん(*´▽`*)
コメントありがとう~!こちらこそまた合流よろしくね!
ブログ面白かったです。また合流お願いします〜!
匿名さん
コメントありがとうございます、励みになります(*^▽^*)もうすぐ新しい記事公開しますので、もう少々お待ちいただけたらと思います(●´ω`●)
楽しく見ています。今月は更新しないんですか?