旅ナンパ九州編11日目帰途<広島市>3/5

※この記事の前には(旅ナンパ九州編11日目帰途<広島県>1/5)(旅ナンパ九州編11日目帰途<広島県>2/5)があり、その続きとなります。

 19:00。OL 放流 後も本通ほんどおりを往復しながら 声かけ を継続。しかし徐々に足が痛み始め、宮島で買ったビニール傘を杖代わりにして歩くようになった。それでも痛みは増し続け、とうとう普通に歩いている 案件 にすら追いつけなくなった。

無理もない。この11日間で28万歩以上(金沢~京都間相当。距離にして約225km)を歩いたのだ。同時に、下道運転と車中泊が足への負担に拍車をかけた。足はいつ悲鳴をあげてもおかしくはなかったのだ。

11日間で歩いた歩数と距離

こうなるともう、立ち止まって何かを待っている「○○待ち案件」に声をかけるしかない。

だが、私は今まであまりこういう案件に声をかけられずにいた。なぜなら、このシチュエーションでは案件はその場から逃れにくいため声かけに応じざるを得ず、一見会話が続いていても、それが「食いつき」からなのか「仕方なく」なのか判断が難しいからだ。

「仕方なく」応じてくれている間は、付きまとっているのと同じだ。散々話し込んだ挙句にそうだとわかると、私なら自己嫌悪に陥る(相手の時間をストレスで拘束していたという申し訳なさと、食いつきの度合いを測れなかった自分の未熟さに)

自己嫌悪に陥ると心に余裕がなくなり、相手を楽しませるのが難しくなる。そうなると相手から否定的ネガティブな反応ばかりが引き出され、自己嫌悪を加速させてしまう。

それを繰り返せば心をむしばみ、後ろめたさはおろか感情すら失って、街を徘徊はいかいしながら同じ声かけテンプレートを繰り返すだけの”ゾンビ”となる。

反対に、心に余裕があれば相手と共に楽しむスタンスを貫ける。失敗しても「声をかけてくれてありがとう。」「頑張ってくださいね。」といった肯定的ポジティブな反応が得られ、どんどん オープン できるようになる。

ナンパはグレーな行為だ。そしてその色は善行ホワイト悪行ブラックが混ざり合ってできている。独りがりなナンパばかりすれば限りなくブラックに近づくだろう。こちらの都合で相手の時間を拘束している分、善行多めでやっとグレーを保てるのではないか。

心をけがさないためにも、ひとつひとつの行動が相手にどう影響を与えるかを考慮しなければならない。でないと、知らぬ間に闇堕やみおちしていたなんてことになるかもしれない。

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では、「○○待ち案件」は諦めた方がいいのか―――。

いや、少し話してみて明確な食いつきがある場合なら粘ってもみていいだろう。微妙ならすぐにお礼を言って立ち去ろう。

そう決めた私は、本通の両脇を交互に眺めながら鯉城りじょう通りの方へヨタヨタと歩いた。

だが、当の案件ターゲットは中々見つからない。たまに見つけて声をかけても私の方が慎重になり、全くと言っていいほど食いつかれなかった。付きまとい云々うんぬんの懸念は杞憂に終わりそうだった。

打開の糸口もつかめぬまま鯉城通りに到着。五里霧中と暗中模索が重なったような状況に、折り返す道が果てしなく遠く感じた。

途方に暮れて振り仰ぐと、頭上の電子看板が20時を告げようとしていた。
本通の夜の交差点

その時だった。

黒のリクルートスーツに身を包んだ女性が電子看板の下で立ち止まった。そして小さく跳ねて就活カバンを担ぎ直すと、少し乱れたショートの前髪をスマホを握った手で軽くかき分けた。

小柄ゆえかその身のこなしに愛嬌を感じたが、均整の取れた顔立ちを見た瞬間にハッと息を呑んだ。

のん(能年玲奈)や若かりし頃の広末涼子を彷彿ほうふつとさせる スト高 がそこにいた。
のんと広末涼子の間を取った顔

女性はその場から動く気配はなかった。どうやら「○○待ち」案件のようだ。

特に オープナー は決まっていなかったが、スマホをイジられると話しかけにくくなるので咄嗟とっさに話しかけた。

▶00:00~00:25
さも自分も待ち合わせかのように案件の隣に並び、「待ち合わせですか?」と軽い感じで声かけ。すると案件は、「いや、バス待ちです。」と即答。警戒の様子はない。

「バス待ちスか?あとどれくらいで来ますか?2時間くらい?

語尾に軽いジョークを交えつつ、相手が「はい」か「いいえ」だけでも答えやすいように質問する。すると、

「いやいや笑。フフッ。」

と、微笑みながら返事。

「めっちゃ雰囲気が良かったんで「いやっ笑」思いきって声かけてみたんですけれど。」

「いやいや笑。」

「キャッチやスカウトじゃなくて個人的に声かけた「フフッ」んですけれども笑。」

案件は私の急な声かけにも動じずに耳を傾け、そして、褒め言葉には照れくさそうに謙遜していた。

▶00:26~01:15
打てば響く反応の良さに内心驚きつつも、”この勢いを生かしたい”とぐさま自己開示へ移行シフト。駆け足の展開に舌がもつれがちだったが、そんな私のつたない喋りも案件は笑顔で受けとめてくれた。

いきなりのオープンに一瞬 即系 かと思ったが、それらしい特徴(隙のある外見や言動)は見つけられなかった。むしろ正反対で、凛とした佇まいや溌剌ハツラツとした所作から”しっかり者”の雰囲気オーラを醸していた。無防備だが隙がない、そんな印象だった。

だが、好機チャンスであることに変わりはない。褒めるとデレる相手なので、持ち上げながら押せばいずれ”隙”は現れるはずだ。

そして、それが へとつながる―――。そんな予感がした。

▶01:16
「何で1人旅しているんですか?」

案件からの質問。いわゆる IOI だ。これで明確な食いつきがあると判断できる。また、会話を膨らませようとする質問であることから、案件はこの先の展開に興味があるようだ。

案件は刺激を求めている。そして、それはきっと”大人の火遊びアバンチュール“。でなければ、出会って1分余りのナンパ男にこんな質問はしない。

ただ、「アバンチュール=H」になるかかどうかは案件の気持ち次第となる。私のウデが足りなければ、そこまでの刺激を求められずに終わるだろう。

私はただ、目の前にいる掛けがえのない女性を尊重しながら淡々と 仕上げ ていくしかない。

▶02:30~03:29
「バスは20時何分に来るん?」

「えっとですね、、、23分。」

あと30分ほどしかない。急いで連れ出さねば。幸いすでに和めているので今が打診のタイミングだ。

「じゃあ、立ち食いそばでも食べよっかw」

打診軽いノリで付いて来てもらえるよう冗談っぽく言う(近くに該当する店があるのかは謎w)

だが心は真剣そのものだ。この場所から連れ出すことで、案件の意識はバス待ちではなく私に向けられる。それで私が案件を夢中にさせられれば、最終的に終バスぎりぎりの時間までベッドを共にしていた、なんて未来も見えてくる。

だから打診よ、通ってくれ―――。

しかし、案件は返事を躊躇ためらった。

ここで私はかさず今会話してくれていることへの感謝と、「めっちゃタイプ」だということを告げる(実際にタイプだったので強い語調になったw)すると案件は「いやいや笑w」と照れ笑いしたあと、良かったです・・・・・・とひと言付け足した。

私はこのひと言を聞き逃さなかった。これは敢えて言ったのだ。言わば、案件が作った”隙”―――。

踏み込めと、ナンパ師の直感が告げる。こういう小さい部分から非日常に変えていかなければ、即からはどんどん遠のいていく。

私は案件の瞳をしばらく見つめ、やや低い声でこう言った。

「・・・食べたいな・・・・・と思って。」

非言語ノンバーバルの部分で「君とHしたい」という含み・・を持たせた。

そして訊く。

「お酒とか好き?」

すると案件は私の非言語に呼応するかのように、低い声で

案件
好きです。

と言った。

やはり―――。

平静を装っていても、しげしげと私を見つめる瞳の奥の好奇心は隠し切れていなかった。

かき立てられた好奇心には突き動かされてしまうのが20歳前後アラツー案件に見られる特徴だ。

若さゆえの隙。このアバンチュールは即まである。そう思った。

▶03:30~音声終了まで

ここで案件自ら「この辺立ち食いありましたっけ?w」連れ出し容認発言をする。だが、「親が門限にめっちゃ厳しい」と前置きがあった上なので、手放しには喜べなかった。

連れ出しに名目は必要だ。だが、タイムリミットで念を押されると「本当に立ち食いそば食べて帰るつもりなんじゃ?w」と疑ってしまう。

案件の真意はわからない。が、きっと案件自身もわからず、理性と本能のはざまを揺れ動いているのではないだろうか。

「まぁ、立ち食いじゃなくてもどこかで食べたいなぁ。」と言って私が歩き出すと、案件も「ですよねぇ。」と言って隣を歩き出した。

出会って4分。よわい半分ほどのスト高就活生を連れ出し(*´▽`*)

こうして戦いの火蓋ひぶたは切られた。

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5分後。2人は本通ではなく、本通を平行して伸びる「裏通り」を歩いていた。案件はつい先程まで友人といたこともあり、本通では人目が気になるらしい。

お互いの自己開示で ラポール は徐々に築かれていた。だが、裏通りには連れ出し先になるような店が見当たらず、この先にも無いかもしれないことに焦りを覚え始めていた。

歩けども前に進んでいる実感に乏しく、1歩踏み出すたびにきしむ足がタイムリミットまでの時を刻む”秒針の音”のように感じられた。

私はこの状況を打破すべく、歩きながら先に門限 グダ を崩してしまおうと考えた。

しかし、その思惑はすぐに打ち砕かれた。案件がスマホのタイマーをセットし出したのだw
タイマーをセットする就活生

「ガチなタイムリミットかよ!w」と内心ツッコミを入れながら横目で画面をのぞくと、タイマーは30分に設定されていた。

「そんなに親厳しいの?」

「うん。」

「門限破ったらどうなるの?」

コロされる。」

「マジで?」

「うん。マジでされる。」

コロされる?w」

「コロ助されるw」

案件は真顔だったので、「親ってもしかしてそのスジの人?」と軽いノリで自分の頬に指で1本の線を描いてみせると、案件は黙って頷いた。過去に1度破った時は、大目玉を食ったらしい。

なるほど。門限グダの理由が判明w

こうなれば制限時間内で仕上げるしかない。 並行トーク でこのまま性的興奮を高めていき、個室で ゲット する流れにしよう。

狙うは、 弾丸即 だ。

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2 件のコメント

  • ヤマダさん初めまして(*´▽`*)
    ありがとうございます!励みになります!
    ヤマダさんも石川でナンパされているんですね!最近地味に忙しくあまりストれていませんが、是非連絡取り合って合流できたらと思います☆
    良ければコンタクトフォームに方に返信先を教えてくだされば、そちらに返信させていただきます!

  • 初めましてヤマダと言います。
    いつもブログを楽しみにしています
    僕は石川県でナンパをしているんですがなかなか上手くいきません
    錬さんと合流してみたいなと思いメールしてみました。良かったら返信待ってますのでよろしくお願いします